映画『ファイトクラブ』を紹介

映画

1999年公開の映画『ファイトクラブ』を紹介します。

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あらすじ

まずあらすじです。自動車メーカーに勤務する主人公の「僕」は、高層マンションに住み、こだわりの家具に囲まれて何不自由ない生活を送っていたが、不眠症に悩まされていた。ある日、出張のために乗った飛行機の中でタイラー・ダーデンという男性と知り合う。タイラーは「僕」とは正反対の性格で、個性的で危険な香りのする男だった。「僕」とタイラーは男たちが地下室で殴り合う「ファイトクラブ」という集会を開催し始める。「ファイトクラブ」に参加する男が増え、「僕」の心も満たされるようになるが、徐々に「ファイトクラブ」の活動は過激さを増していき、テロを計画するようになる。

という感じですが、暴力シーンがかなり過激なので、苦手な人は観ない方がいいと思います。そしてまだ『ファイトクラブ』を観ていない、『ファイトクラブ』のストーリーを全く知らないという人は知らないまま観てほしいですね。ネタバレを読まずに観る方が楽しめると思います。

ブラッド・ピットがカッコ良すぎる

この映画はチャック・パラニュークによる同名小説を映像化したものです。監督は奇才、デヴィッド・フィンチャーですが、この映画の魅力は何と言ってもタイラー・ダーデンを演じるブラッド・ピットでしょう。2008年にイギリスの映画雑誌『エンパイア』がアンケート調査を行った結果、「最高の映画キャラクター100人」の一位がこのタイラー・ダーデンでした。1999年なので、ブラッド・ピットが36歳くらいのころですね。鍛え上げた肉体がとにかく綺麗。暴力的だし、エキセントリックだし、やること全部めちゃくちゃなんですけど、めちゃくちゃカッコいいんですよ。映画の中ではこのタイラーに多くの男たちが心酔していくんですけど、そりゃ惚れるわって納得してしまいますね。そしてこの「僕」を演じるエドワード・ノートンもやはり上手いですね。平凡で退屈な男が「ファイトクラブ」にのめりこんで変化していく様子を見事に演じています。

デヴィッド・フィンチャーの映像美

映像表現もとてもユニークです。さすがデヴィッド・フィンチャー監督という感じです。まず全体的に映像がダークな印象です。薄暗くて色褪せてて不穏な雰囲気たっぷりです。しかし、カットが速いシーンが多い印象で、テンポ良く、疾走感のある映像になっています。おしてこの映画ではサブリミナル効果も使われています。「僕」がタイラーと出会う以前の映画冒頭の部分で何度かタイラーの姿が一瞬だけ画面に映ります。観客にタイラーのイメージを無意識のうちに刷り込む、と同時に「僕」が無意識のうちにタイラーとすでに出会っていた、と見ることもできます。また、ラストシーンでは男性器の画像が無修正で一瞬だけ映ります。これはこの映画のテーマである「男性性」を象徴しています。あまりにもこの「男性性」が強く出た作品であるため、「マッチョ・ポルノ」と揶揄されることもあるようですが、一見の価値がある傑作映画であることは間違いありません。

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