映画『エターナル・サンシャイン』を紹介

映画

2004年公開、アカデミー賞脚本賞受賞の映画『エターナル・サンシャイン』を紹介します。

『エターナル・サンシャイン』、一言でいうとラブストーリーなんですが、一癖も二癖もあるんです。

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あらすじ

まずあらすじです。内気でおとなしい男性、ジョエルが、恋人であるクレメンタインと喧嘩をして別れてしまう。そこで彼はとあるクリニックを訪れ、クレメンタインに関する記憶を消去する手術を受けることにした。しかし、その手術でクレメンタインとの思い出を振り返ったジョエルは、思い出を守るために徐々に手術に抵抗し始める。

という感じのストーリーで、一見するとよくあるSF映画っぽいんですが、とてもユニークな映画なんです。まず記憶除去手術というと近未来的な設定に聞こえますが、『エターナル・サンシャイン』の舞台設定は現代。クリニックも普通にそこら辺にある診療所という感じで、手術の方法もめちゃくちゃアナログです。記憶を消去するときの映像表現も、できるだけCGを使わずに表現していて、それが不気味な雰囲気を醸し出しているんです。監督はミシェル・ゴンドリーというフランスの映画監督です。ミュージックビデオを多く手掛けている監督なんですが、記憶の中をさまよっているときのふわふわとした不思議な感覚を見事に表現しています。

抑えた演技のジム・キャリー

主役のジョエルを演じるのはジム・キャリー。ジム・キャリーといえばコミカルな演技の印象が強いですが、この映画ではしっとりとした落ち着いた演技をしています。このジム・キャリーがまるで捨てられた子犬みたいでめちゃくちゃ可愛いんです。クレメンタイン役はタイタニックでおなじみのケイト・ウィンスレット。髪を青に染めたり、オレンジ色に染めたり、ちょっとぶっ飛んだ感じの女の子の役がすごくハマっています。また『アベンジャーズ』でハルクを演じたマーク・ラファロ、サム・ライミ版の『スパイダーマン』でヒロインのMJを演じたキルスティン・ダンストも出演してます。そして『ロード・オブ・ザ・リング』でフロドを演じたイライジャ・ウッド!いかにもな好青年という感じの彼がどうしようもないクズ男を演じてるのがすごく印象的ですね。

アカデミー賞脚本賞受賞

そして何と言っても『エターナル・サンシャイン』の魅力は脚本ですね。2004年のアカデミー賞で脚本賞を受賞しているんです。チャーリー・カウフマンという人が脚本を書いてるんですが、物語の構造がとにかく独特なんです。まず最初にジョエルがクレメンタインと出会って恋に落ちて、そこから倦怠期を経て別れるときが来て、記憶除去手術を受けることになるんですが、手術でクレメンタインとの思い出を振り返る中で、ある仕掛けが用意されているんです。この不思議な感覚は是非、実際に観て体験してください。

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